・ロケーション
当蔵は岐阜県中津川市の福岡という小さな町の更に山間部、二ッ森山(標高1223m)の中間部、標高600メートル付近
にあります。段々田んぼが広がる大自然真っ只中に位置します。
こんなに山の中ならば、いい酒ができるだろうと体感できます。夏でも涼しく、酒の保存にはもってこいの環境です。
直近の国道まで7キロ程山を下り、川を渡り、もし歩いたならば2時間はかかるでしょう。
いろんな業者さんがやってきますが、みなさん最初は不安になるそうです。
正面入り口
眼前に広がる中央アルプス木曽連山
昭和初期の玄関前
・歴史
創業1818年(文政元年)、江戸時代の終わり位。
農業を営んでいた長瀬家にあって、5代目、幸右衛門が棚田で収穫される良質な米と豊富に沸きでる水に着目し、
酒造業を開始しました。現在は11代目、酒造りを始めてから7代目になります。
越後杜氏-南部杜氏と続き、現在は蔵元が杜氏として酒造りにあたる。
以前の正面入り口
木船による搾り
昭和30年代の配達トラック
7代目 長瀬裕彦(ながせ やすひこ)
・プロフィール
昭和40年生まれ。
幼少の頃は酒蔵が遊び場で蔵人が遊んでくれる事を良い事に将棋を持っては蔵に出入り。
平成12年清酒製造技術中央研修受講、平成19年南部杜氏試験合格。
・ごあいさつ
この地で受け継がれた酒造りに感謝をして、これからも研鑽をつんでいきます。
山中での酒蔵は珍しく、車の無い時代には米や酒の輸送にも大変な苦労があったようです。
大自然と酒造りが融合した新しい酒蔵を目指して挑戦をしていきます。
・水
裏山(二ッ森山)より湧き出る硬度4の軟水を使用。
傾斜を利用して、酒蔵→瓶詰場→母屋→池→川とポンプなしで水が流れるルートが出来上がっており、
先人の工夫を感じます。
水源林
水を作る森林
日の当たる森林